「考える力」をつける本〈2〉―「自分の考え」をどう深め、どう実践するか



「考える力」をつける本〈2〉―「自分の考え」をどう深め、どう実践するか
「考える力」をつける本〈2〉―「自分の考え」をどう深め、どう実践するか

ジャンル:自己啓発,能力開発,意識改革,自己改革,学習,能力発見
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生兵法はバカになる

 この本は考える力をいじめてみる本であり、正解のない演習問題集、といえます。 
 ある考えに対して、次々とアンチテーゼが出されます。 順に考えを広げていくかのような文体ですが、じつはばらばらの順序です。素直に読むと、どんなテーマについても正しい考えとはまとめられないものだと導かれます。 

 (技術らしいほぼ唯一の教えは、たくさんの人の言うことを聞こう、ということ。 
 自分の考えの段階に止まらず多くの人の広い視点を聞くのは正しいのですが、その段階以前も以後も考えをまとめる方法はありません。 )
 (ぱらぱらとあちこち読んで全編そればかりのようだったので、全部確認しませんでした)

 そのため、考えを組み立てる力の安定している人がさらに鍛えようとするにはいいが、 考えることに自信のない人が学ぶつもりで読むと、 考えの組み立てを諦めて、「なんとなく多くの人が言うことが正しい、それでいい」、と導かれることになります。 こっちの読者の方が大多数でしょう。 
 あかいは、前作の「考える力をつける本」 では論理より感動だということで、 すると、考える力が未熟な時点でたくさんの意見を聞いて何かを思い込んだら、十分考えたことになる、とも取れます。 
 発刊当時は歴史問題の論争が注目を引いていて、著者が大部数を誇る朝日新聞の論説委員であり、朝日は部数の少ない産経新聞との間で対立していたことを考えるとき、多くの読者を多数派に流しそうな本を書いていた著者の考える力に疑問を持ちます。 




三笠書房
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