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不許可写真―毎日新聞秘蔵 (1) (毎日ムック―シリーズ20世紀の記憶)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 185236 位
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貴重な戦争写真
正義の聖戦を戦っている状況で,戦争の悲惨さを感じさせたり,戦士が寂しがっていると思わせたりする写真は,不許可になった。兵器の性能,将兵の階級・部隊名称も軍事機密だったので,不許可になった。このようなことは,報道管制規則から類推できるが,実際にどのような写真が不許可になったのか,どのような部分が開かされてはいけなかったのか。この具体的な事例が明確にわかるのが,この『不許可写真』である。
第二次上海事変の空爆被害,八九式戦車の行軍,艦橋に防弾版を施した駆逐艦,鉄線越しに拘束された中国兵捕虜の一団,中国軍の偽装戦車,大発の揚陸作業,舟艇をつかった架橋,皇族の前線視察,野戦通信部隊など,どれも日中戦争の戦場をよく表している。
カメラマンは,どのような思いでこの写真を撮影したのか。不許可になると決まっているような陰惨な写真もある。にもかかわらずなぜ,撮影したのか。こう考えてくると報道に携わる人たちの意気込みと悲しみが見えてくるような気がする。
『不許可写真2』は,この続編で,日中戦争から太平洋戦争の初期の写真アルバムである。このような貴重な写真アルバムがしっかりと保管されて,それが完全に公開されたことに驚きを感じる。
歴史学習に貴重な史料
不許可になった写真は、今の感覚でいえば理解できないものがほとんど。しかしながら、その不許可の理由を考える時、その当時の時代背景を読み取る貴重な史料となりうるだろう。 今回の米英軍によるイラク攻撃も、報道管制がしかれました。戦争と報道を考えさせられる、役割もはたす本。またそれとは別に、当時の古い写真を見るだけでも、そこには楽しさがある。関東軍参謀時代の東条元首相の写真などもある。 本棚を飾る本としてもお薦めです。
その背景にあるものに注目
不許可写真だからといって過去はヘアヌードも不許可だったからそのような写真が載っているのか、と想像していると見誤ります。この写真集にのっているのは、なぜこれが?と思えるような写真ばかりです。しかし、逆にそこに加わった「力」というものを想像すると背筋が寒くなります。こういったものを許可しない、真実を伝えることを許さない力が加わった爪痕が生々しいからです。世相、組織、報道というものを考えるには参考文献として良著かもしれません。
毎日新聞社
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