ヨハン・シュトラウス 喜歌劇《こうもり》 グラインドボーン音楽祭2003年 [DVD]



ヨハン・シュトラウス 喜歌劇《こうもり》 グラインドボーン音楽祭2003年 [DVD]
ヨハン・シュトラウス 喜歌劇《こうもり》 グラインドボーン音楽祭2003年 [DVD]

ジャンル:ミュージック クラシックDVD 洋楽 音楽
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総合点では最高の出来栄えと言ってよい『こうもり』

あらゆるオペレッタの中で最も有名で最も親しまれている作品といってよい『こうもり』。それだけにこれまでも数え切れない程の名盤・名演のCDやDVDが発売されてきました。そしてここにまたひとつ、素晴らしい盤が出現。このディスクは、以前から直輸入盤の形で日本でもよく出回っていたものですが、ついに日本語字幕つきの国内盤として登場です(オペレッタの場合は、台詞の量がかなり多く、その部分は上演ごとに異なるアドリブが許されているので、たとえストーリーはすでによく知っている人にとっても日本語字幕の有無は重要です)。全体として、歌手の力量の点ではやや不満を感じる面があるものの(たとえば、アルフレート役のペール・リンドスコグがやや声が重くてこの役のイメージに合わない点や、女声陣の声の出し方が全体にやや絶叫型でオペレッタ的でない点など)、指揮とオーケストラの素晴らしさはそれらを補って余りあるものといえます。そして、何をおいても演出と演技の素晴らしさ!特に私の大好きな場面である、第一幕の「別れの三重唱」での演技などは、まさに抱腹絶倒ですが、その他の場面でも、いかにも演劇の国イギリスでの上演らしく、随所に気のきいたユーモアが散りばめられています。また、第二幕舞踏会の場面の豪華絢爛たる音楽と踊りは、本場ウィーンでもこれほどの光景はめったに見られまい、と思わせるほどですし、第三幕でオペラが終わるやいなや「ラデツキー行進曲」が流れ始めて、出演者たちの挨拶が始まるところなど、ウィーンの歌劇場以上にウィーン的な、心憎い演出です。さらにDisc2に第三幕とともに収められている特典映像が、単なるおまけでは片付けられないなかなか興味深い内容で、劇場の再建記録やワルツの歴史に関する解説、指揮者や主な出演者がこの作品の魅力を語るインタビューなどが楽しめます。もし私が、『こうもり』の名盤DVDをどれか一枚だけ推薦してほしい、と誰かに問われたならば、総合的に言って、きっとこの盤を選ぶことになるだろうと思います。



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